わたしはいわゆる「新卒チケット」を捨て、大学院を中退する前提で就活をしました。(詳しくは大学院在学中、M1の間に内定を得て中退した私の就活・中退までの体験談からご確認ください。)

新卒として就活を進める友人や同期が周りにいない、既卒という立場での就活は、情報がゼロの状態からスタートすることになります。

この記事では、大学院在学中に院の中退を視野に入れながら就活をした私の体験をもとに、以下の内容を解説します。

・既卒就活で企業探しが難しい理由
・既卒と相性がよく、実際に検討した職種

なお、私はご縁があり、この記事で紹介した職種とは異なる仕事に就きました。ただし、既卒就活を進める中で、「この条件なら現実的な選択肢になりそうだ」と考え、実際に検討していた職種です。

既卒就活で企業探しが難しい理由

既卒就活の壁の一つとして、「どんな企業に応募できるのか」がわかりにくい点が挙げられます。それは、以下のような状況に置かれるからです。

・求人が新卒枠なのか、中途枠なのかを判断する必要がある
・「既卒可」と書かれていない求人も多い
・学歴や経歴がどれだけ採用に影響するかわからない

また、前述のとおり、周りに就活生がいないため、「この企業は既卒でも大丈夫だった」「この選考ではこんなことを聞かれた」といった、実体験の情報を得にくいことも、既卒就活で企業探しをしにくい理由です。

私は、そのような状況で就活をする過程で、「自分の条件で、応募して問題のない企業・職種は何なのか」を整理していきました。まずは、私が当時自分で設定していた条件を説明します。

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私が企業・職種を考えた際の前提条件

既卒就活を進めるにあたり、「現実的に応募できる企業・職種」を整理していきました。これは、私が就活サイトをしらみつぶしに読み込んだり、既卒就活の先輩のブログ等を読みながら、導き出した前提条件です。具体的には、以下の4つになります。

・新卒、既卒のいずれかで応募可能であること
・実務経験が必須条件ではないこと
・入社後の育成が想定されていること
・大学院中退をマイナスに捉えられにくいこと

上記の条件が当てはまらない求人は、よほど魅力的でない限りスルーしてきました。

なお、補足になりますが、「中途採用枠」ではなく、「新卒採用枠」で受けた理由ですが、私は新卒同様の研修を受けられる状況で入社したかったからです。この判断については別記事で解説したいと考えています。

既卒就活で現実的な選択肢として考えた職種

既卒就活における、求人の探し方は既卒でも使える!マイナビ・リクナビを活用した就活の始め方や、【2025年版】大学院中退でも使える!既卒就活におすすめのサイト5選【体験談あり】で解説しているのですが、これらの記事からもわかるように、既卒就活でも意外と求人はあります。

これらの求人を見ていく中で、前項の条件を満たすことが多かったのが、ここで紹介する職種・仕事でした。

なお、ここで紹介するのは、「この職種に就くべきだ」「この職種でないと既卒就活は無理だ」と断定するものではありません。実際、私も最終的に就職した先は、これらに当てはまりません。

あくまで、募集要件を実際に確認したうえで、前項の条件を満たしているケースが多かった職種・仕事であり、私が現実的な選択肢として検討していたものです。

以下では、
・どうして前提条件を満たしやすいと感じたか
・検討する際に注意した点
をそれぞれ整理していきます。

営業職

営業職は既卒就活においても最も求人が多く、前提条件を満たしやすい職種の1つだと感じました。営業職には、以下のような特徴があると考えているからです。

・未経験可の募集が多い
・既卒可な求人がほとんど
・学歴よりも、受け答えや意欲を重視する傾向がある
・年中募集がかかっている

一方で、簡単には営業職の求人に飛びつけないな、と感じた部分もあります。

・労働環境や評価制度の幅が広く、見極めにくい
・常に募集がある=人の出入りが激しいことの証左であり心配

私は、受けやすそうとは感じつつも、体力に自信がなかったため、応募には至っていません。

対人サービス系の仕事

対人サービス系の仕事も、前提条件を満たしやすい分野だと感じました。業務内容としては、人と直接かかわりながら、説明やサポート、広く接客を行っていく仕事が中心となります。

実務経験よりも、人柄やコミュニケーション面を重視されることが多く、未経験・既卒で応募できる求人も一定数ありました。

私も就活中にこの分野に近しい会社に応募し、選考はいくらか進むに至りました(最終的には労働条件で合意できず辞退しました)。

注意点としては、学歴が重視されないことが多いため、そこに誇りを持っている人はアイデンティティが揺らぐことになってしまうことになりかねません。これまで、自分がしっかりと学んできた、ということが自分の自信につながっている人は、よく考える必要があると感じた職種でもあります。

事務・バックオフィス系

中小企業や人材・IT系企業では、事務・バックオフィスでも未経験可な求人が多数存在しました。

ある程度大学、大学院で学んできた人なら、Office系のソフトは最低限スキルを持っているため、応募のハードルは低いと感じています

しかしながら、以下の点には注意が必要です。

・「無期雇用派遣」の求人がかなり多い
・キャリアアップにつながりにくい
・給与水準が高くない
・AIによって減っていく職種である

求人数の多さと、求められているスキルのハードルの低さから、とにかく就職したい、という場合にはオススメできますが、私は積極的に応募はしませんでした。

補足:公務員という選択肢

民間企業とは就活の仕方が大きく変わるので、補足として説明をしますが、公務員も既卒就活において検討しやすい選択肢の1つです。なんなら、募集時期さえ合っていれば、一番シンプルにお勧めできる仕事です。というのも、

・既卒でも受験可能な区分が明確に示されている
・実務経験を問われない
・公務員浪人が一般的なため、既卒に対して悪いイメージがもたれにくい

上記のような理由が挙げられるからです。一方で、注意が必要なこともあります。

・試験対策がそれなりに大変(私は落ちました)
・スケジュールが固定なので、就活のタイミングによっては物理的に受験不可

ちなみに、私の友人も大学院を中退して、国家公務員として働き始めることに成功しました。

その際、試験管からは「大学院を辞めてまで?」という質問を受けたそうです。これに対し、「研究をする予定だったが,公務員の仕事に魅力を感じるようになった。ここで研究を続けることより,一年でも現場経験を積むことが自分の将来に役立つと思って」と答えたところ、「やっぱり研究室ってコミュニケーションとるのが難しかった?」と,こちらの研究室に関する悩みなどを察したような返事が来たとのことでした。

それは,「辛い環境から逃げ出すんだね」というニュアンスではなく,「ああ,そうだよね。それなりにコミュニケーション取れそうなあなただと,その環境は辛いかもね」といった雰囲気だったようです。

特に,行政は募集対象が広いので受けやすいと思います(もちろん相応の勉強は必要です)。技術職であれば,出身の学部などである程度ふるいにかけられますが,理系出身の方であれば,割と多くの分野で受験が可能です。

大学院まで行くような方であれば,公務員試験の勉強はさほど辛いものではいと思います(繰り返しますが私は落ちた)。前述の友人は公務員試験のテキストは数的処理だけ買って,それすら一周も解き切らないまま合格しています。

公務員試験の受験は無料なので,受けてみるだけ受けてみるのもよいと思います。国家,県,市ともに試験は6月から7月ごろに集中していますので,ご注意ください。

既卒就活での企業探しを振り返って

大学院を中退する前提で既卒就活をする、という立場で就職活動を進める中で感じたのは、企業探しの段階で迷いやすく、判断基準が定まらない、という点でした。冒頭でもお話ししましたが、周りに就活生がいないので、

・どの企業が応募可能なのか
・どの職種・企業を現実的に受ければいいのか

こういった情報をすべて1人きりで調べ、完結させないといけないところに難しさがあります。

私は「既卒でも応募できるかどうか」「実務経験がなくても問題ないか」など、前提条件をある程度固めて、そこから職種・企業を絞っていく、という就職活動をしてきたので、今回はその点について皆さんに共有をしたつもりです。

皆さんの中にも、それぞれ自分が重視したい軸があるはずです。そこをしっかり見つけていきましょう。

繰り返しになりますが、ここで紹介した仕事は実際に私が就いた職とは異なります。もう数年勤めていますが、結果的に満足した就活となりました。これには、紹介した前提条件を十分に満たした就職だった、ということも関係していると思っています。

なお、私は新卒用リクナビ・マイナビを使って就職をしており、実際の使い方については「【既卒就活】既卒の求人もまずはマイナビ・リクナビで探そう」で詳しく解説していますので,是非ご覧ください。

前提条件についていろいろ書いてきましたが、まずはご自身の目で、どんな求人がどれくらいあって、どんなことが求められているのか、確認してみることをお勧めします。「こういう仕事もあるのか!」と少しでも興味を持ったらその仕事について調べてみましょう。

また、どうしても相談相手が欲しい場合には、エージェントを利用しましょう。エージェントの方は既卒可の仕事を紹介してくださるので,手間がかなり省けます。【2025年版】大学院中退でも使える!既卒就活におすすめのサイト5選【体験談あり】で詳しく解説しています。

ぴぴぴ
ぴぴぴ
私は1人で企業を探す方が気が楽でした…笑