わたしは”新卒”チケットを捨て,大学院を中退する前提で就活をしました。
さて,今回はそんな大学院中退&既卒就活をした私が思う,既卒でも採用してくれやすい職種と,既卒でも受けられる会社の探し方を紹介していきます。
※個人的な見解,体験を踏まえた記事です。全てがみなさんに当てはまるわけではないかと思います。
中途採用,新卒採用のどちらで受けるのか
まず,既卒就活する際の応募方法には大きくわけて2つある,ということを覚えておきましょう。
中途採用と呼ばれるものと,新卒採用と呼ばれるものです。
中途採用というのは文字通り,年度半ばで働き始めることを前提とした採用方法。一方,新卒採用というのは,いわゆる新卒が就職をする4月から働き始めることを前提とした採用方法です。
営業などはいつでも人手不足なので,中途の募集が多いです。
私のように大学院を中退するような方であれば,中途採用されればすぐに働き始めることができるため,暇な時間を作らずに済みます。
ただ,私は中途採用の仕事には応募しませんでした。その理由は,研修がないことが多いからです。
中途採用は本来既卒者のための枠というより,他会社からの転職を狙った枠ですから,研修を用意されていることが少ないのです。初めて社会人します!みたいな人を狙った枠ではないんですよね。
私は同期が欲しかったし,十分な新人研修を受けたかったので,新卒採用の枠で,既卒も対象者とした会社にエントリーしていました。
紛らわしいのですが,「既卒の身での就活(既卒就活)でありながら,新卒採用の枠にエントリーする」ということです。
研修がいらない!という方は中途をメインに受けるのもよいかもしれません。どうしても既卒も対象にしてくれている新卒向けの求人というのは数が限られますので。
それではいよいよ,既卒就活がしやすい職業を見ていきます。
既卒でも就活しやすい職種
公務員
やっぱり,既卒就活をしやすい職種として一番に挙げられるのは公務員です。浪人して公務員試験を受ける人が多いためか,既卒であることにほとんどマイナスな印象は抱かれません。
事実,私の友達も大学院をやめて国家公務員として働き始めることに成功しています。
その際聞いた話です。
「大学院なんで辞めてまで?」という質問に対して友人が「研究をする予定だったが,公務員の仕事に魅力を感じるようになった。ここで研究を続けることより,一年でも現場経験を積むことが自分の将来に役立つと思って」というようなことを答えたそう。
ところがその際,面接官からは「やっぱり研究室ってコミュニケーションとるのが難しかった?」と,こちらの研究室に関する悩みなどを察したような返事が来たとのことでした。
それは,「辛い環境から逃げ出すんだね」というニュアンスではなく,「ああ,そうだよね。それなりにコミュニケーション取れそうな君だと,その環境は辛いかもね」といった雰囲気だったようです。
さほど公務員が既卒や大学院中退を気にしていない,ということはよく5ちゃん(旧2ちゃん)などでも取り上げられていますが,本当なんだなと感じた,と友人は言っていました。
彼女は比較的専門知識を使える部署に技官(技術職)として就職しましたが,同期は文系の子ばかり(ほぼ同じ仕事内容です)。
特に,行政は募集対象が広いので,受けやすいと思います(もちろん相応の勉強は必要です)。技術職であれば,出身の学部などである程度ふるいにかけられますが,理系出身の方であれば,割と多くの分野で受験が可能です。
大学院まで行くような方であれば,公務員試験の勉強はさほど辛いものではありません。私の友人は公務員試験のテキストは数的処理のみしか買わず,それすら一周も解き切らなかったようです。
試験は無料なので,受けてみるだけ受けてみるのもよいと思います。国家,県,市ともに試験は6月から7月ごろに集中していますので,ご注意ください。
営業職
業種は何であれ,営業職は中途の募集がひっきりなしに行われていることが多いです。もちろん,新卒の募集も他の職種に比べると募集が圧倒的に多いです。
営業職は転勤や出張が多いため,女性が結婚・出産とともに仕事を離れることが多いため,人手不足になっていることが多いのでしょう。既卒でもOKの会社がたくさんあります。
私の会社でも,やはり営業は年中,中途の募集していました。
出入りが激しい分,チャンスは多いですが,その分リスクも大きいことを把握しておきましょう。
既卒でもエントリーできる会社の探し方
明確に既卒でもチャンスが多いと思われるのは上記の2つです。それでは上記2つが希望の職種でなかった場合,どのように会社を探せば良いのでしょうか。
これは私が実際にやっていた方法ですが,既卒でも応募できる企業の探し方はとても簡単です。
マイナビ・リクナビなどの就活サイトのフリーキーワードに「既卒可」を入力するだけ。
その他,職種や業界にこだわりがある場合はそちらも入力しましょう。
ただ,個人的にはとりあえず既卒就活を目指すなら,あまり道を狭めることはせず,いろんな会社を見てみることをお勧めします。
というのも,やっぱり業界などによっては既卒就活が難しいこともあります。私は業界や職種にこだわって既卒就活ができなくなるくらいならこだわりは捨てちゃえ!ってことで,極力条件は少なくしました。
あとは,ひたすら検索に引っかかった会社を調べていきます。自分が想定していなかった職種や業種でなくても案外いい出会いがあるものです。
企業の調べ方については,「【既卒就活】既卒の求人もまずはマイナビ・リクナビで探そう」で詳しく解説していますので,是非ご覧ください。
「こういう仕事もあるのか!」と少しでも興味を持ったらその仕事について調べてみるのをお勧めします。
以前紹介していますが,エージェントなどを利用する場合はもっと簡単です。エージェントの方は既卒可の仕事を紹介してくださるので,手間はかなり省けます。この記事で詳しく解説しています。
まぁマイナビ,リクナビで検索しまくるだけなら,引きこもってても可能なので,エージェントさんと喋るのが辛い…という方は無理にエージェントを利用する必要はありません。既卒がエントリーできる会社は,時期にもよりますが,そんなに多くはないので,働きたい県と既卒可だけ入力すれば全部確認できると思います。
既卒就活における企業の探し方
エージェントさんに相談するにしても,一人で就活をするにしても,まずは行動を起こすことが必要です。ソシャゲに費やす時間を1時間だけ,就活サイトを眺める時間に変えてみませんか。その1時間が次の1年間の運命を決めるかもしれません。