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【大学院】よく考えて、大学院進学。研究に必要な力って?【体験談】

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こんにちは、ぴぴぴです。

今日は、「大学院進学」について私の体験談を。

実は、大学院に進学したこと、後悔する毎日です。
※大学院を否定しているのではなく、私の選択を後悔している、ってことです。

研究職を目指し、大学4年生で就職活動をせず、大学院入試を受けた方。同じく研究職を目指すため、この春就職活動をしない予定の大学3年生。また、これから大学院に進学するつもりで受験をする高校生の方へ。

恥を忍んで、書きます。ばかだなあ、早くやめればいいのに、と思う方がいて仕方がないと思っています。

だけど、私のような大学院生を産まないために、書かせてください。私のような失敗をしないために、一度読んでおいてほしい体験談です。

大学院とは?

念のため、説明をしておきます。

大学院とは、大学卒業後、さらに研究をして行くために進学するところです。

多くの日本の大学院は

修士(博士課程前期)2年間

博士(博士課程後期)3年間

で構成されています。

じゃあ、みんな大学卒業後、5年通うのか、というとそうではありません。

多くは修士課程、いわゆるマスターコースを卒業すると同時に就職をします。

どういう人たちが大学院に進学するのでしょうか。

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わたしが大学院に入った理由

大学院に進学する多くの人たちは「研究職に就きたいから」大学院に進学します。

というのも、研究を職業にするためには様々な専門知識がないと難しいからです。

もちろん、4年生大学を卒業後、研究職に就く人がゼロなわけではありません。

ただ、最近は多くの企業で、「研究・開発職」には修士卒業の資格が必要、としています。ですから、みんな自然と「研究したいから、大学院にいかなきゃ」と思うんです。

私もその一人。

将来は研究者になるんだ!と思って大学に進学、そのまま就活をせずに大学院入試を受けました。

大学院をやめたくなった理由

でも、私は今、毎日のように「大学院をやめたい」と思っています。

それはなんででしょうか。

 実験があまりにも下手だった

私の研究では、実験がメインになります。

マウスを使ったり、細胞を使ったり、とにかく手先の器用さが必要。

私にはこれがなかった。本当に。

努力でなんとかなる、という風にも言われますし、私も思ってました。

だけど、どの実験も人が2週間でできるようになることを、3ヶ月かけてようやく習得するような不器用さ。

残念ながら、これを乗り越えてまで研究をしたい、と思う気持ちはありませんでした。

研究に「憧れていた」だけで、「向いて」はなかった

研究、というのは「一つの物事をその真髄まで追い求めて行くこと」です。

研究するために必要なことは

・根気

・勉強を勉強だと思わずにできる力

・手先の器用さ

・知的好奇心

これらのことだと、私は考えています。

手先の器用さを除いて、どれも私には備わっている力だと、研究を始めるまで思っていました。

ところが、ある一つだけ、決定的に欠如していたんです。

何事にも興味を持つと思っていた、だけど

「実験する過程で、自分から特に疑問を感じることがない」

と感じてしまいました。

もちろん、知識不足もあるでしょう。

あんなに、癌治療の薬を作りたいと思っていたけれど、先生の指示なしでは次の実験で何を調べようか思いつかないんです。

致命的でした。

人の発表を聞いても「ふーん、そう」で終わってしまう。

自分で思っていたより、私は癌治療への熱がなかったんです。

今更、向いてないことに気づいてしまいました。

専門分野に面白さを感じられなかった

自分で学部を選んどいて、と思われますよね。

でも、多分多くの人は入る前は面白そう、と思ってしまうじゃないですか。

大学生の話を聞いてもさっぱりわからない、だけどなんか面白そう。

面白そうだし人を助けられるかもしれない、この学部がいい、と。

だけど実際、入ってみると、一部を除きほとんどの科目が「暗記」

私は暗記をするためにここに来たんじゃないのに。と感じるようになったんです。

勘違いしないでいただきたいのは、面白い学問だと取る人もいます。

そしてこれからの日本を救う可能性のある重要な学問だとも言えます。

ただ、私は高校化学でいう「有機化学」のようなものばかりだと思っていたんです。

いろんな知識を知って、パズルを解いていく、そんな学問だと思っていました。

(もちろん、そうじゃないとは言えないんですけどね。)

人間関係が難しい

これも重要な因子ですね。

研究、というのは私のように甘っちょろい「人を助けたい」みたいな気持ちでは難しいです。

「人を助けたい」なら、薬剤師だとか、医師になる方がよかったんだと思います。

もちろん会社の研究者の方々が全員が全員そうだとは言えませんが、とりあえず大学の教授たちは「人を助けたい」と思っている人はごくわずかです。

ただただ、「この物質の構造を知りたい」「この遺伝子の働きを知りたい」純粋に、この疑問だけで研究をしてらっしゃる方がほとんどです。

そして同時に、「偏屈」な「変わり者」ばかり。

私の教授は自分でおっしゃっていました、「僕たちは社会に出られなかったからここにいる。みんな社会不適合者だよ。」と。

最初は意味がわかりませんでしたが、いまではわかります。

人の気持ちを考える力が欠如している先生方がたくさんいるんです。

何も知識がない生徒をほったらかし、すぐ怒鳴る、イライラが顔に出る、こんなことばかりです。もちろん、実験がうまくいかない私たちも私たちですから、文句は言えません。

が、コミュニケーションがうまく取れないところで、365日過ごすのは本当にストレスなんですよ。

自分に本当に向いていることがわかった

研究が向いていないとわかった時、すごく苦しみました。

だって、研究するために高校入学から今まで、7年も頑張ってきたんだから。

だけど、そんな時私が本当はどんなことに向いているのかがわかりました。

私は「研究」は嫌いだけど「勉強」は好き。

つまり、「何もないところから生み出す」のは苦手だけど「今わかっていることを理解」するのは得意です。

そして、「コミュニケーションが取れない社会人と関わり続ける」のは苦手だけど、「人と人を繋いで、知を共有すること」が好き。

つまり、新しい発見について私が学んで、勉強をしたくない人たちにそれを面白く伝えていく、それが私に本当にできる仕事なんじゃないか、と気付きました。

そうすると、「研究」しなきゃいけない大学院にいる理由を失ってしまったんですね。

大学院は「勉強」するためにくるところではなかったんです。

「研究」するための場所だと、入ってからようやく気づきました。

それでもまだ辞めていない理由

ちっぽけなプライドばかりです。

・中退の文字を刻むことでこの先苦労しないか不安

・入学金を払ってもらった親に申し訳ない

・なんか負けた気がする

とは言え、税金を使って、研究する気の無い人間を学生としておくのは、私が国民の皆様に申し訳ないです。やっぱりやめるべきだとは思います。

まあ、本当にそろそろ辞めそうです笑

その理由はのちに明らかに。

やめたい人はどうする?

万が一、私のように大学院を辞めたくなったら、どうしたらいいんでしょうか。

就活する

新卒という肩書きを捨てて、大学卒の「既卒」として就活することになります。

今年の既卒内定率は40%ほどでしたでしょうか。新卒はほとんど内定をもらえますから、難しさは目に見えるかと思います。

ですが、どうしても辞めたいのであれば避けられない道です。

ちなみに私は今年、数社既卒で就活していました。

最近その一つが、4次選考で不合格となりましたが、一社はもうすぐ最終面接です。

受かれば辞めます!

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休学する

まあ、安全策ではありますよね。

国公立大学ならなおさら。

私立大学であれば休学中にいくらかお金を払わないといけない学校もありますから、最善策とは言えませんが、国公立であれば休学中はお金を払わずに済みます。

休学すれば、研究について考え直すことも、心の疲れを癒すことも、あるいは就活することだってできますから、オススメの策です。

これから大学院に行こうとしている人たちへ

本当に「研究」がしたいですか?

あなたがしたいのは「勉強」ではないですか?

コミュニケーションが取れない人たちと365日10時間ほど、一緒にいることはできますか?

どんな些細なことにも興味を持って深くまで調べよう、と思うことはありますか?

これらのことに、全てYesと答えたあなたなら大丈夫。

大学院へ進学して問題ないでしょう。

一つでも即答できなかった学生さんは、今一度考えてみることをお勧めします。

大学院は、「勉強」するところではないんです。

「研究」するところです。 

自分が、勉強したいのか、研究したいのか、そこをきちんと把握する必要があります。

大学と違って大学院は、「在籍しているだけで卒業」はできませんよ。

よくよく、考えてみてください。

わたしは今

どちらにせよ、おそらく来年私は大学院にはいないでしょう。研究を続ければメンタルの調子がおかしくなってしまうので,休学か,就職のどちらかです。

周りにもたくさん迷惑をかけて申し訳ないですが、当時は研究したいと思っていたのも事実です。入ってみなきゃわからなかったことだから,これはこれで私の人生として受け入れます。

やらない後悔よりやってみて後悔。

大学院に行かなかったら行かなかったで、「行っておけば良かったな」って思うこともあるかもしれないから、この経験を無駄にしないよう、生きていきたいです。

長くなりましたが以上です!