私の既卒就活に関するブログの開始、大学院中退から早2年(2021/2月時点)が経とうとしています。
今回は大学院中退から2年経った今、私が感じていることをまとめていきます。中退や既卒就活を考えている方の参考になれば幸いです。
大学院を中退した理由
今一度、私が大学院を辞めた頃の健康状態や精神状態について振り返ります。
詳しくは過去の記事を参照していただければと思いますが、ざっくり言うと、
・入った研究室が放置研だった
・バイオ屋なのに壊滅的に不器用だった
(私が面倒を見た細胞は何故か尽く死ぬ)
・そもそも専攻している内容に興味がないことに気づいてしまった
・担当教員との関係が最悪だった
ということが理由です。
これらのことが積み重なって、アルコールを飲んでいない状態では突然涙が出始めたり、些細なことで怒ってしまったり、精神に異常が出てくるようになっていました。
今考えるとアレはアルコール依存症と鬱を発症していたんだろうな、と思います。さらにいうと、このころ過敏性腸症候群を発症しました。
そんな生活を半年ほど続けた頃、当時の恋人の支えもあり、大学院を辞めるために就活をしようと一念発起し、幸いにも2社目で内定をいただくことができたんですよね。
現在の健康状態・精神状態
端的に言ってしまうとチョ〜〜〜〜元気です!!!!!
強いて言えば、3年前に患った過敏性腸症候群が完治していないことが悩み、くらいでしょうか。とはいえこちらも、以前よりは遥かに改善しており、日常生活には支障をきたさないレベルにコントロールできるようになってきました。
精神状態に関して言えば、本当に何の問題もありません。
毎日やりたいこと、挑戦したいことが頭の中に浮かんできて、この歳にして趣味が増えたり、いろんなことを勉強し始めたり、仕事に打ち込んだり、充実した毎日を送っています。めちゃくちゃ忙しい社畜なのに,ですよ。
アルコール量は嗜む程度に落ち着きましたし、突然涙を流したり、起こり出したりするようなことは完全になくなりましたね。
恋人と別れた時ですら、「次の相手見つけよ〜〜!」と前向きに捉えられるほど、ポジティブな人間になっています。
大学院を辞めたことについての後悔
大学院を辞めたことについての後悔は、いまだに全くありません。
会社の同期は私以外院卒で、院生時代の話を聞くことも多いのですが、聞けば聞くほど、私は多分残っていても大した研究成果も出せず、卒業したとしても何の自信にもなっていなかっただろうなと感じるのです。
自分が心から好きなものだからこそ、アレが知りたい、コレが知りたいと研究意欲が湧いてくる。そんな院生でなければ、院を卒業することが難しいし、卒業したとて、その経験を活かすことが難しいのかなって。
少なくとも当時の専攻内容には、今でも興味が持てないし、あの時に大学院を辞めたことにはなんの後悔もありません。
他に後悔していることはないのか
一時は、「学部選びを間違えたんだなぁ、学部選びから人生やり直したいなぁ」と思っていたことがありました。
でも、今はそういった後悔すらありません。なぜなら、入ったほうが良かったと思う学部に入っていたら、今の会社には勤めていなかっただろうから。
本当に今の会社、というか今の仕事が大好きなんです。忙しいけれど楽しいし、やりがいもあるんですよね。
それに、院に行っていなければ「研究職につきたかったなぁ〜」っていう後悔を抱えていたと思います。
院に行ったからこそ、私は研究に適性がないと判断できました。挑戦せずに後悔するより、挑戦してから後悔せよ、とはよく言ったものです。
今は研究職につきたかったなぁと思う日なんて1日もないですし、そう気づかせてくれた院生時代に感謝するほどです。
大学院への挑戦は、私の人生にとって必要な経験だったんだろうと思います。
大学院を辞めたいあなたへ
こういった文章を書いていると、まるで『大学院を辞めたら幸せになれる』と言っているように思われるかもしれません。
でもそれは違います。
結果として、私にとって、この中退の経験はポジティブなものになりましたが、それは私の努力と、周りの方の協力と、少し運が良かったことに起因すると思っています。
Twitterでも再三申し上げていますが、大学院を中退すること、既卒就活をすることは大きなリスクを孕んでいます。
具体的に書けばキリがないですが、例えば次のようなことが考えられます。
・就活において中退が悪目立ちする可能性が高いこと
・周りの人間に心ないことを言われる可能性が高いこと
どれも、自分の努力と自分の心の持ちよう、他者の協力で超えられる壁ではありますが、それでも院の生活で疲れた心には大きな棘となって刺さることが多いのです。
就活なんて、新卒の子でも心を病んでしまいかねないイベントです。すでに辞めたくなるくらい心が疲れている人にとって、それがどれだけキツイことかは想像をするのが容易いでしょう。
ですから、中退するなら、既卒就活するなら、それはそれで院に残ることとは別のベクトルで腹を括らなければなりません。
そういうことも考えた上で,「ここにいたら死んでしまう!」「この研究室に未練はない!」「人生でもう研究に関わろうと思ってない!」と言い切れるのであれば,大学院中退を検討してもいいのかな,と思います。