国家資格キャリアコンサルタント(国キャリ)の学科試験の試験対策についてはネットにも多くの情報がありますが、面接対策については「何をどれくらいやればいいのか」という情報がそう多くありません。

私は以下の3つの対策を組み合わせて実行し、第31回の試験でA評価をいただくことができました。

・養成講座仲間とのロープレ:12回
・有資格者とのロープレ:8回
・ChatGPTを活用したロープレ(3か月以上)

費用は、有資格者とのロープレとChatGPTの利用料をあわせて58,508円でした。この記事では、それぞれをどのような目的で活用し、どんな効果が得られたのかを紹介します。

1発合格までの全体像はこちらの記事で解説しています↓
働きながらキャリアコンサルタント試験に1発合格|勉強時間82時間・費用35万円の内訳

面接対策のスケジュール

私が本格的に面接対策を始めたのは試験の4か月前です(3月受験だったので11月)。

・11月末~:養成講座の仲間とのロープレを週1以上実施
・12月中旬~:有資格者とのロープレを週1回実施
・12月中旬~試験直前:ChatGPTでの対策の頻度を増やし、時間がある限り練習

それぞれに目的意識を持ちながら取り組んだことで、効率よく伸ばすことができたと感じています。

Sponserd Links

仲間とのロープレ

目的

養成講座の仲間とのロープレの目的は、回数を積み、ロープレに慣れることが目的でした。

また、20分間のロープレ及び、その後の口頭試問の時間配分を体に叩き込む、ということもこの練習で達成されたと感じています。メリット、デメリットは以下の通りです。私はこの練習では「質」よりも「量」を重視していました。

メリット

・無料でできる
・気軽に回数を重ねることができる
・時間間隔を意識する練習ができる
・プレッシャーを感じにくい

デメリット

・日程調整の負担と手間
・フィードバックの質にばらつきがあり、時には混乱することもある
・CL役のクオリティにもばらつきがある

有資格者とのロープレ

目的

有資格者とのロープレは、自分では気づけない課題を発見すること、練習の方向性の軌道修正を狙うことが目的でした。

時には、厳しい指導が続き、「私は才能がないのかな」と落ち込んだり、どうロープレをしたらいいか迷走する時期もありましたが、実際にいただいたフィードバックは具体的かつ実践的で、今後プロのコンサルタントになるということも踏まえると、非常に有効な練習であったと考えています。

指導された内容

私の場合は、例えば以下のようなフィードバックをいただきました。

・解決を急ぎすぎている
・本来の課題ではないところを深堀している
・CLの回答を誘導している

これらのフィードバックを受けた結果、私のロープレは大きく変化しました。具体的には、「話をある程度聞き出した後、自分の理解があっているか確認する質問をはさむ」「何かを解決するための質問ではなく、相談者が話したいことを話せる質問を意識する」といった変化です。

こういう風にやればいいのか、とわかった一方でそれを実行するにもまた苦労したのですが……。少なくとも、私のロープレに潜んでいた悪いところを改善することはできたのではないかと考えています。

デメリット

一方で、同じ講師とのロープレを続ける中で、「この前と同じ指摘をもらってしまった、私にはセンスがないのかな」「前回の反省を活かし変えてみたけど、それに対しても指摘を受けてしまった」、と迷走してしまう時期もありました。

講師からは「自分の中で納得したフィードバックだけを受け取りなさい」と言われていましたが、どれも納得する指摘だったからこそ余計に悩み……(笑)何とか自分なりにロープレに落とし込むことができたからこそ合格できたと思っていますが、想定よりは時間がかかり、「これだ!」と思えたときには試験が1週間前に迫っていました。

落ち込んだ時は、仲間とのロープレで自信を取り戻したりしていましたね。

ChatGPTでの練習

私は9月の養成講座を開始した時点でChatGPTを使って練習をしていましたが、対人でのロープレ練習が本格化したころから、ChatGPTでの練習の頻度もぐっと上がりました。

対人でのロープレは、「こうすればよかった」「こうした場合の流れもやってみたい」と思っても、時間の都合上やり直すことが難しいですよね。これを解決するため、ChatGPTを利用しました。

そのほかにもいろいろな使い方をしたので、ここではそれらの使い方をすべてお伝えします。

①復習ロープレ

仲間や講師と行ったロープレの内容をChatGPTに伝え、同じクライエント役を演じるよう指示し、ロープレの復習をしました。

このとき、

・相談者の裏設定(この質問がきたらこう答える、みたいな)
・本音を話すタイミング
・どんな気持ちで面談に臨んでいるか

といったことを事前に伝えておくことで、かなりスムーズに復習する練習ができたと感じています。

「この時こうすればよかった」をChatGPT相手にやってみることで、「これでもうまくってなかったな」「こうすればこうなってくれるのか」ということを確かめることができ、非常に有意義な練習でした。

②新しいCL役としてのロープレ

復習ロープレとは別に、様々なクライエント役との練習をするためにも使用しています。

ただ、「そっちでキャラクターを作って」というと、似たような性格、年齢、背景の相談者ばかりを演じるようになってしまったため、教材に書かれているキャラクターや、論述試験の過去問の題材を使って情報を与えるほうが良いと思います。

③フィードバックを受ける

有資格者とのロープレがない日は、ChatGPTからフィードバックをもらうこともしていました。

①、②のロープレをしたうえで、「フィードバックして」と伝えることで、かなり有効なアドバイスをもらえたと実感しています。

私の場合は「感情に寄りそう時間が短い」という指摘をよく受けていました。実際、私は課題解決に意識が向きやすいタイプだったため、感情を深堀りする、オウム返しする、といったところが弱くなりがちでした。

おおむねChatGPTからもらったフィードバックは納得するものだったので、積極的に受け入れて修正していきました。

このフィードバックを受け、20分間を想定したロープレだけではなく、「CLから感情が発された後の返答」だけ、「出だしの5分間のやりとり」だけ、と細かい場面を切り取ってそこだけを集中して練習する、といった使い方もしていました。

特定の場面に課題がある方にはこの練習も非常に有効だと思います。

3つを組み合わせたことで得られた効果

ロープレの練習が本格化したのは養成講座を修了しかけている頃でしたが、この時点では自分のロープレの長所も課題もよくわかっていませんでした。これは受講生の多くの方がそういう状態なのではないかと思います。

しかし、

・仲間とのロープレで慣れ、
・有資格者から課題を教えてもらい
・ChatGPTで復習する

というサイクルを繰り返すことで、自分なりのロープレの形が定まっていきました。

試験直前には、質問の引き出しもかなり増え、試験本番ではある程度落ち次いて、自分らしいコンサルタント役ができたと思います。

面接でA評価をとれた理由

私が試験でA評価をとることができたのは、①多くのクライエント役のパターンを経験したこと、②失敗した場面を復習していたこと、が関係していると分析しています。

試験本番では、すべてをうまくこなす、というよりも自分をしっかりコントロールしながら、相談者の話したいことを話してもらう、そういう姿勢を大切にすることが必要なのではないでしょうか。

試験対策をやりなおすとしたら

おおむね試験対策はうまくできたと思っていますが、もしもう一度試験対策をするとするなら、もっと早い段階から苦手な場面を切り取って練習したい、と思います。

私は本番2週間前くらいに、「出だしの5分が特に苦手だな」ということに気づき、仲間や講師、ChatGPTと出だしの5分を繰り返し練習する、という練習を実施しました。

20分通しでの練習ももちろん大切ですが、それ以上に苦手な場面を集中して反復練習するほうが効率よく成長できたかも、と考えています。

ですので、これから面接対策を始める方には、ぜひ通し練習だけでなく、場面を切り取った部分練習、この2つを組み合わせて取り組むことをオススメします。