就職活動をしていると,どこかのタイミングで必ず提出を求められる「健康診断書」。
ところが,就職活動を始めたてだと,健康診断書の提出があるなんてことを知らなかった!ってことも多々あると思います。期限までに準備ができない!と慌ててはいませんか?
私もその一人でした。しかも,健康診断書の提出を求められた年,大学で健康診断を受けていなかったため,健康診断書を発行することすらできなかったのです。
今回は,健康診断書の提出が遅れることによる就活への影響と,健康診断書の提出が間に合わないときの対処法をまとめていきます。
健康診断書の提出が遅れることによる影響は?
結論から言うと,多少,健康診断書が遅れることによって選考に影響がでる人は少ないです。
多くの場合,健康診断書の提出が要求されるタイミングはある程度選考が進んだ段階で要求されることが多いですよね。
健康診断書の内容そのもので選考の合否を判断する,というよりは,「その人が会社で困ることがないか」「会社がその人に配慮することはないか」といったことを確認するために要求しているところが多いですから,多少の遅れがあったとしても,選考に影響を与える可能性は少ないです。
ただし,受けている会社の職種や,あなた本人の健康状態によっては,影響が出る可能性があります。まずは,どんな場合に影響が出やすいのか見ていきましょう。
何度も書類の提出遅れが発生している場合
健康診断書の提出が要求されるのは,ある程度選考が進んだ段階が多いですね。
健康診断書の提出より前の段階で,書類の提出が遅れていたり,面接で遅刻をしたりなど,既に会社側に迷惑をかける行為が発生していた場合,「また書類遅れか」と感じられてしまう可能性は高いです。
他の書類に比べて,健康診断書は発行にやや手間が生じるものではあるので,ある程度大目に見られるとはいえ,何度も遅れが生じていると「スケジュール管理ができない人だ」という印象を受けてしまいます。その印象を持たれたまま面接を受けることになってしまうので,注意が必要です。
身体を使うことが多い職種の場合
土木関係や,交通機関の運転手など,身体に何らかの問題を抱えていることによって,その人の命やお客さんの命を危険にさらす可能性がある職種を志望する方は,健康診断書の重要性がほかの業種に比べてかなり高まります。
こういった場合は,健康状態を確認してからでないと次の選考に進めさせることができず,就活の遅れをきたす可能性があります。
自分の健康状態が重要視される職種を志望されている方の場合,できる限りはやく健康診断書を準備しておくことをおすすめします。
持病を公表した上で就活をする場合
障害を含めてなんらかの持病を抱えている方が就活する場合,「オープン」か「クローズド」を選択することになると思います。
オープンを選択された場合,その病状を含めた健康状態を会社は把握したがります。これは,「この病気があるなら無理」という判断をするためではありません。
- 何ができて何ができないのか
- どんなサポートがあれば能力を活かせるのか
といったことを確認する意味も含まれています。(もちろん,ひどい企業だと病名だけで判断される可能性がありますが,そのような会社はこちらから願い下げです。)
病気を抱えた人を雇うためには,色々な準備が必要になりますから,この場合も健康診断書の提出が遅れることによって,就活に遅れをきたす可能性が高いです。
・会社に病気を知らせる必要がある人は要注意
・土木関係や運転手志望の人も要注意
提出が遅れるときにはどうしたらいい?
大きな影響はないとはいえ,書類提出が遅れることをほったらかしておいて良いわけはありません。必ず,会社に連絡を入れる必要があります。
大学で健康診断を受けている方は,大学に発行を申請し,どれくらいの期間が確認した上で,会社に連絡を入れるようにしましょう。
電話で連絡する
相手を束縛してしまう電話よりも,メールの方がありがたい,という社会人が少なくはありません。ただし,謝罪となればメールよりも電話の方が謝罪の気持ちが伝わるので,書類提出が遅れることを連絡する場合は,まず電話を入れてみましょう。
演技をしろ,というつもりはありませんが,淡々と事実を伝えるだけでは会社としては「申し訳ないと思ってないのかな…?」と思われてしまいかねません。きちんと謝罪の気持ちが伝わるよう,心をこめて事情を伝えましょう。
メールで連絡する
電話だと,どうしても相手の不在時に伝えることができません。「〇〇時頃なら戻ってきてると思いますが…」と知らせてもらったときは電話をかけなおせばよいと思いますが,いつ戻ってくるかわからないようでは,電話をかけなおしようがありません。
何度も何度も電話をかけることは,社員の時間を奪ってしまうことに繋がるので,そういう場合はメールで連絡をしましょう。
ただし,電話よりもメールは単調になってしまいがちで,思っている以上に冷たい印象を与えがちです。電話以上に,相手に失礼がないか,謝罪の意が伝わるかを確認しながら文面を作成しましょう。
大学で健康診断を受けていないときの対処
既卒就活であったり,大学の健康診断を受け忘れている場合,健康診断書を入手する前に健康診断を受ける必要があります。
この場合,発行までにかなり時間がかかることが予想されますので,健康診断書の提出を求められたらすぐ動くようにしてください。
また,提出が遅れることが判明した時点で会社には連絡を入れ,大体でよいので提出できそうな日にちを伝えるようにしてください。このとき,予定日を早めにしておくと,間に合わなかったときに再度連絡をすることになってしまいますので,ちょっとゆとりを持たせておいたほうが良いです。
保健センターで健康診断を受ける
・費用:7,000~9,000円程度
・発行までの期間:2~3週間
大学で健康診断を受けなかった人はまず,地域の保健センターで健康診断を受けられないか確認しましょう。
保健センターでの受診が一番安上がりに済む可能性が高いです。
ただし,保健センターでの受診は曜日が限られていることもあり,かなり混んでいます。連絡した時点で予約できる日が2~3週間後,ということも少なくありません。
また,受診後,1週間程度で健康診断書を発行してもらえますが,手続きをしないと自分で保健センターに取りにいかなければなりません。ある程度,時間に余裕がある人にお勧めの方法です。
近くのクリニックで受診する
費用:1万円~程度
発行までの時間:即日~2日程度
とにかく急ぎの場合は,保健センターよりも,病院で受けることをお勧めします。病院によっては即日健康診断書を発行してくれるところもあります。
その一方で,保健センターよりも費用が高いです。
また,健康診断の発行自体ができない病院もありますので,「地域名 健康診断 病院」などで検索をした上で病院に行くのがベターです。
ホームページに健康診断にかかる費用や,発効までにかかる日数を掲載している病院などもありますので,早いうちにさがしておきましょう。
・安く済ませるなら地域の保健センターで受診
・急ぐなら近くの病院で受診
はやめに準備しておきたい健康診断書
提出のタイミングこそ違えど,ほとんどの会社が健康診断書の提出を要求してきます。必ず必要になる書類であるからこそ,すぐに提出ができるよう準備を進めておきましょう。
- 発行するだけなのか
- 健康診断を受けるところからか
この2点を確認しておくだけで,大きく違います。後者の人は受診する施設まで決められておくと安心ですね。