わたしはいわゆる「新卒チケット」を捨て,大学院を中退する前提で就活をしました。(詳しくは大学院在学中、M1の間に内定を得て中退した私の就活・中退までの体験談からご確認ください。)
この記事では、大学院在学中に院の中退を視野に入れながら就活を進めるというかなり特殊な状況のケースについて、下記の2点について解説しました。
・中途採用枠を選ばず新卒枠にこだわった理由
・既卒でも現実的だった職種は何か
・既卒でも応募できる企業をどう探すか
特殊なケースでの就活に関する記事ですが、一般的な既卒就活でも使える考え方になるように書いています。
中途採用ではなく、新卒採用枠を選んだ理由
既卒就活をする際、まず考えることになるのが、中途採用と新卒採用のどちらで応募するか、という点です。
中途採用は、年度の途中から働き始めることを前提とした採用方法で、営業職などを中心に、年中募集が出ていることが多いです。大学院を中退する予定の人、中退した人にとっては、内定後にすぐに働き始められる点ではメリットの大きな選択に思えます。
ただ、大学院を中退する前提、すなわち、初めて社会に出る立場として考えたとき、中途採用には不安を感じました。それは、十分な研修が行われていないことが多い、という点です。
中途採用は本来、他社での実務経験がある人を想定した枠です。そのため、「初めて社会人になる人」を前提とした育成環境が必ずしも整っているとは限りません。例えば、名刺の渡し方や、メールの送り方、上司の立て方など、そういったことです。
私は、就活を進める中で、下記の点を自分が重視していることに気づきました。
・社会人経験ゼロの状態で放り込まれても大丈夫か
・同期がいること(相談相手が必要と考えた)
以上のことから、中途採用ではなく、「新卒採用の枠で、既卒も対象としている企業」にエントリーすることに決めました。
少しややこしいですが、「既卒の立場で就活しながら、新卒採用の枠に応募する」という形です。
既卒を新卒の枠で受け入れてくれる会社の数は限られ、中途採用は求人が多い、ということを踏まえると、「研修は特に必要ない」「とにかく早く働き始めたい」という方であれば、中途採用をメインに受けるのも一つの選択だと思います。
ただ、私のように初めて社会人となる場合には、新卒採用枠を選ぶメリットが大きいと感じました。また、社会人になって数年たちますが、この選択は正しかったと思っています。社会人1年目が身に着ける基礎的マナーを研修で教えてもらえるのはよかったです。
大学院中退前提の既卒でも現実的だった職種
大学院中退を前提に就活を進める場合、「既卒でも就活しやすい職種」という言葉の意味は、少しだけ一般的な既卒就活とは変わってきます。
私は、「内定をもらいやすいかどうか」よりも、以下の点を重視して仕事を考えていました。
・中退という経歴をマイナスに捉えられにくいこと
・新卒枠で研修を受けられ、同期がいること
・未経験前提で受け入れてもらえること
実際には、私はここに示す職種ではない職種に就くことになったのですが、上記のポイントを踏まえて探しやすい仕事としては、次のような仕事が現実的に考えられました(実際に受けたものもあります)。
公務員
上記の条件を満たしていた職種の中で、最も象徴的だったのが公務員です。
浪人して公務員試験を受ける人が多いため,大学院中退という経歴、また、既卒であることが選考上の大きなマイナスとして扱われにくいのです。
事実,私の友達も大学院をやめて国家公務員として働き始めることに成功しています。
その際聞いた話です。
「大学院なんで辞めてまで?」という質問に対して友人が「研究をする予定だったが,公務員の仕事に魅力を感じるようになった。ここで研究を続けることより,一年でも現場経験を積むことが自分の将来に役立つと思って」というようなことを答えたそう。
ところがその際,面接官からは「やっぱり研究室ってコミュニケーションとるのが難しかった?」と,こちらの研究室に関する悩みなどを察したような返事が来たとのことでした。
それは,「辛い環境から逃げ出すんだね」というニュアンスではなく,「ああ,そうだよね。それなりにコミュニケーション取れそうな君だと,その環境は辛いかもね」といった雰囲気だったようです。
さほど公務員が既卒や大学院中退を気にしていない,ということはよく5ちゃん(旧2ちゃん)などでも取り上げられていますが,本当なんだなと感じた,と友人は言っていました。
彼女は比較的専門知識を使える部署に技官(技術職)として就職しましたが,同期は文系の子ばかり(ほぼ同じ仕事内容です)。
特に,行政は募集対象が広いので,受けやすいと思います(もちろん相応の勉強は必要です)。技術職であれば,出身の学部などである程度ふるいにかけられますが,理系出身の方であれば,割と多くの分野で受験が可能です。
大学院まで行くような方であれば,公務員試験の勉強はさほど辛いものではありません。私の友人は公務員試験のテキストは数的処理のみしか買わず,それすら一周も解き切らなかったようです。
試験は無料なので,受けてみるだけ受けてみるのもよいと思います。国家,県,市ともに試験は6月から7月ごろに集中していますので,ご注意ください。
営業職
業種は何であれ,営業職は中途の募集がひっきりなしに行われていることが多いです。もちろん,新卒の募集も他の職種に比べると募集が圧倒的に多いです。
営業職は転勤や出張が多いため,女性が結婚・出産とともに仕事を離れることが多いため,人手不足になっていることが多いのでしょう。既卒でもOKの会社がたくさんあります。
私の会社でも,やはり営業は年中,中途の募集していました。
出入りが激しい分,チャンスは多いですが,その分リスクも大きいことを把握しておきましょう。
既卒でもエントリーできる会社の探し方
明確に既卒でもチャンスが多いと思われるのは上記の2つです。それでは上記2つが希望の職種でなかった場合,どのように会社を探せば良いのでしょうか。
これは私が実際にやっていた方法ですが,既卒でも応募できる企業の探し方はとても簡単です。
マイナビ・リクナビなどの就活サイトのフリーキーワードに「既卒可」を入力するだけ。
その他,職種や業界にこだわりがある場合はそちらも入力しましょう。
ただ,個人的にはとりあえず既卒就活を目指すなら,あまり道を狭めることはせず,いろんな会社を見てみることをお勧めします。
というのも,やっぱり業界などによっては既卒就活が難しいこともあります。私は業界や職種にこだわって既卒就活ができなくなるくらいならこだわりは捨てちゃえ!ってことで,極力条件は少なくしました。
あとは,ひたすら検索に引っかかった会社を調べていきます。自分が想定していなかった職種や業種でなくても案外いい出会いがあるものです。
企業の調べ方については,「【既卒就活】既卒の求人もまずはマイナビ・リクナビで探そう」で詳しく解説していますので,是非ご覧ください。
「こういう仕事もあるのか!」と少しでも興味を持ったらその仕事について調べてみるのをお勧めします。
以前紹介していますが,エージェントなどを利用する場合はもっと簡単です。エージェントの方は既卒可の仕事を紹介してくださるので,手間はかなり省けます。この記事で詳しく解説しています。
まぁマイナビ,リクナビで検索しまくるだけなら,引きこもってても可能なので,エージェントさんと喋るのが辛い…という方は無理にエージェントを利用する必要はありません。既卒がエントリーできる会社は,時期にもよりますが,そんなに多くはないので,働きたい県と既卒可だけ入力すれば全部確認できると思います。
既卒就活における企業の探し方
エージェントさんに相談するにしても,一人で就活をするにしても,まずは行動を起こすことが必要です。ソシャゲに費やす時間を1時間だけ,就活サイトを眺める時間に変えてみませんか。その1時間が次の1年間の運命を決めるかもしれません。

