私は大学院M1在学中に就活を行い、内定を得てから中退しました。当時利用したサービスや情報収集の方法は、2025年現在の既卒就活にも役立つ部分が多いと感じています。
この記事では、私自身が使ったdoda、リクナビ、マイナビの体験談に加えて、私はあまりしっかり使えなかったけれど、既卒就活におすすめできるマイナビジョブ20’sとウズキャリ既卒の5つのサイトを紹介します。
「既卒向けの就活サービスを知りたい」「何から登録すればいいか分からない」という方に向けて、体験談と最新情報の両面からまとめています。

新卒・既卒・第二新卒の違いを整理しておこう
本題に入る前に、「新卒」「既卒」「第二新卒」という言葉の使われ方を確認しておきましょう。
- 新卒:基本的には「今年卒業見込みの学生」を指します。大学4年生や大学院修士2年生など、卒業と同時に就職をする人たちです。
- 既卒:一度も正社員として就職したことはなく、大学や大学院を卒業(あるいは中退)してから就活をする人を指します。私自身は、大学院在学中のM1での就活だったので、「大学の既卒」という立場でした。
- 第二新卒:一般的には、「社会人2~3年目で転職を考える人」のこと。新卒で入社して数年で退職し、再び就職活動をする層を指します。
ここで注意したいのは、既卒=中途採用しか受けられないわけではない、ということです。実際には、既卒を「新卒枠」として受け入れる企業も少なくありません。
つまり既卒は、
- 「新卒採用枠」で応募できる会社
- 「中途採用枠」で応募できる会社
の両方に挑戦できる立場にあります。
※ただし、「中途採用枠」が「経験者採用」の場合は無理です。また、「中途採用枠」は即戦力を求めて募集していることも多いので、ややハードルが高いと思います。
既卒が効率よく就活するために必要なサービスの組み合わせ

新卒の就活では、大学経由の情報や就活サイトが溢れていますが、既卒になると利用できる情報源が限られてきます。私自身も在学中に就活をした際、求人探しや応募条件の確認に手間取りました。
特に既卒の場合、
- 「どの求人が応募可能なのか」探しにくい
- キャリアアドバイザーに相談する機会が少ない
といった問題があり、効率的に就活を進めるのが難しいと感じる人が多いと思います。だからこそ、既卒にも対応した求人サイトや、エージェントのサポートを受けられるサービスを組み合わせて使うことが大切だと感じています。
- 求人サイト:幅広い求人情報を網羅して、応募先を探すのに便利
- エージェント:履歴書の添削や面接対策をしてくれる
これらの2つを活用することで、就活の負担を減らし、内定獲得の可能性を高められます。
既卒におすすめの就活サイト・エージェント5選(2025年版)
ここからは、私が実際に登録したサービス、利用したサービスを紹介します。今回取り上げるのは、以下の5つです。
- マイナビジョブ20’s(20代既卒、第二新卒特化)
- ウズキャリ既卒(既卒特化エージェント)
- doda(中途採用メインの総合型転職サイト)
- リクナビ(新卒就活用サイト/アプリ)
- マイナビ(新卒就活用サイト/アプリ)
マイナビジョブ20’s(20代既卒・第二新卒向け)

マイナビジョブ20’sは、20代、既卒、第二新卒に特化した就職(転職)エージェントです。通常のマイナビとは違い、「20代でまだ正社員経験がない/浅い人」向けに求人を紹介してくれるのが特徴です。
- 応募書類作成のサポート
- 面接対策
- 既卒、第二新卒の採用に積極的な企業の紹介
- キャリアアドバイザーによる適性診断や自己分析のサポート
といった支援をすべて完全無料で受けられます。……が。
マイナビジョブ20’sの拠点があるのは、東京、横浜、大阪、名古屋、神戸、福岡の6都市に限られています。わたしは地方在住だったため、対面サポートを受けられず、結局本格的には利用できませんでした。
ただし、対象地域に住んでいる方には非常に心強いサービスだと思います。
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20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)
UZUZ(ウズウズ)既卒
UZUZ既卒は、既卒に特化した就職エージェントです。一般的な総合型サイトに比べて「社会人経験が浅い人材を支援する」ことに特化しているのが特徴です。
- 1人1人にあわせたオーダーメイド型の就業サポート(応募書類、面接、求人案内など)
- 担当者が全員「就業に悩んだ過去がある」ため求職者と同じ目線に立ってくれる
- ブラック企業を徹底排除し、定着率93%以上
といったサービスを完全無料で受けることができ、利用者の満足度が高いとされています。
なお、UZUZの拠点は東京、大阪、旭川。また、東京、名古屋、大阪、福岡などの求人を取り揃えています。
地方に住んでいる方でも、Google meetなどを使ったオンライン面談で就業サポートを受けることができます。私は当時、タイミングが合わず十分には利用できませんでしたが、地方在住の方でもサポートを受けやすい仕組みになっています。
「一人で就活を進めるのが不安」という方には、まず検討してほしいサービスです。
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doda(総合型転職サイト/体験談含む)
dodaは、既卒・中途向けの総合型転職サイトです。求人件数が非常に多く、職種や業界の幅が広いのが特徴です。
私も大学院在学中に利用しましたが、「既卒でも応募可能な求人」が一定数あるため、応募先を探す際にとても役立ちました。
利用して感じたメリットは、
- 季節によらず求人が豊富にあり、選択肢が広がる
- 検索条件を細かく設定できるので効率的に求人を絞れる
- スカウト機能で企業からオファーが届くことがある
- エージェントサービスの利用で非公開求人を紹介してもらえる
- 全国30か所に拠点があるため、地方在住でもエージェント利用しやすい
一方で、登録後に届く求人紹介メールやオファーメールが多すぎるのはデメリットでした。私は情報収集の点で便利に感じましたが、人によっては煩わしく感じると思います。また、あまりにも同じ企業の求人が大量に表示されることがあり、ブラック企業をはじくことはできていないのかな、という疑念は残りました。
それでも、既卒就活をする人にとって、「幅広い求人に触れられる」という点は大きな強みです。私はdodaを通してかなり情報収集ができたので、就活の土台作りに役立ったなあと感じています。
「まずは求人を広く見たい」「地方在住でも拠点で相談できる環境が欲しい」という人にオススメです。
マイナビ・リクナビ(新卒用就活サイト/体験談含む)
マイナビ2026やリクナビ2026(年号は毎年変わります)は新卒向けの就活サイトとして有名ですが、実は既卒でも応募できる求人が掲載されています。実際に、私も両方に登録して利用し、マイナビから応募した会社で内定を頂きました。キーワード検索で「既卒」と検索をかけてみると,既卒対象の求人が何十社と出てきます。
利用して感じたメリットは以下の通りです。
- 既卒でも応募できる新卒枠の求人を見つけられる
- 大手が運営しており利用者が多いことから、安心感がある
- 大手や知名度の高い求人も多く、信頼できる
一方で、以下の注意点もあります。
- 個別サポート(カウンセリング・書類添削)はないため、自力で準備をする必要がある。
- 新卒が就活をする春には多数の求人が出るが、夏以降は求人数が減ってしまう
それでも、既卒就活を安心して進める上では、利用して損のないアプリ(サイト)です。
マイナビやリクナビをメインに利用するなら、書類添削やキャリアコンサルティングは新卒応援ハローワークに頼るとよいです(実際に私もそうしました)。
マイナビ、リクナビ、新卒応援ハローワークの私の利用方法については、別記事でまとめているのであわせて読んでみてください。


実体験からわかった既卒就活のサイト選びのポイント
ここまでいくつかのサービスを紹介しましたが、実際に使ってみてわかったのは、「1つのサービスだけに頼らず、役割の異なる複数のサービスを組み合わせて使うことが大事」ということです。
私自身の体験から整理すると、次のような使い分けが効果的かなと感じています。
・エージェント型(マイナビジョブ20’s、UZUZ既卒
など)
→応募書類の添削や面接対策ができる。自分の強みを整理したいとき、相談相手が欲しいときに心強い。
・総合型転職サイト(dodaなど)
→季節によらず、たくさんの求人をみることができる。応募先を広げたり、業界研究にも使える。
・新卒用就活サイト(マイナビ・リクナビ)
→新卒採用枠に応募できる既卒用の求人を見つけられる。安心感がある一方、エージェントによるサポートはないので、自力で対策をする必要がある。
エージェントの利用だけでは、業界や職種に関して自分の視野が狭くなってしまう可能性があり、新卒用就活サイトでは時期によっては求人が少ない。総合型転職サイトでは即戦力を求められることも多い。それぞれの弱点を補うように使うことで、既卒でも就活の選択肢を広げることができます。
また、登録したからといってすぐに求人に応募する必要はありません。就活サイトでは業界研究や応募書類の書き方など、就活に役立つ知識を得ることができます。「既卒就活なんてどうせ無理」と諦めるのではなく,まずは情報収集してみることが大切です。
最後に、エージェントは「登録すれば誰でも効率的にいい会社に就職できる」というわけではありません。ただし、「1人で何をすればいいか分からない」「モチベーションが上がらない」という人にとってはエージェントが強力な支えになります。特に、マイナビジョブ20’sとUZUZ既卒
は既卒に適したサービスなので、登録しておいて損はありません。逆に、自分のペースでどんどん進めていきたい人は、総合転職サイトや新卒用の就活サイトを中心に使うのもよいでしょう。
まずは、自分の状況にあわせて使いやすいサービスに登録し、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
サイトに登録した後は,エントリーシートの作成・添削に進みましょう↓↓

