この度,歯列矯正を始めることにしました。
アラサーに片足つっこんだ私がなぜ歯列矯正を始めることにしたのか,どんな治療法なのか,どれくらい歯並びが綺麗になるのか,日常生活に支障はないのか,そういったことを記録していきたいと思います。
今回は,「なぜ歯列矯正をすることにしたのか」ということについてまとめます。
子供のころから歯並びが悪かった
私の歯並びは,子供の頃からよくありませんでした。
典型的な出っ歯。上の前歯が飛び出ているせいで,下唇に力を入れないと口を閉じることができないくらいです。証明写真や卒業写真など,口を閉じて笑うことがとにかく難しくて,下唇に力を入れることによって入る顎のシワを眺めることしかできませんでした。
多少コンプレックスを感じていましたが,残念ながら私の両親は歯列矯正に関する知識も,歯列矯正をさせる金銭的余裕も足りていませんでしたので,「歯列矯正をしたい」と強く言うことができませんでした。(伝えたこともありましたが,「そんなお金ないよ」という答えしか返ってきませんでした)
また,私は「先天性脊柱側弯症」という病気をもって生まれており,ずっと姿勢が悪いまま過ごしていました。姿勢が悪いから歯並びが悪くなったのか,歯並びが悪くて姿勢が悪いままだったのかわかりませんが,いずれにせよ,側弯症の治療で親も私もいっぱいいっぱいで,歯列矯正に踏み出す時間的余裕もなかったのです。
口ゴボが気になるようになった
そんな私も大学生になり,ある程度の美意識を手に入れました。その結果,化粧でどうにもごまかすことができない口ゴボをかなり気にするようになったと記憶しています。
とはいえ,そこそこに学業が忙しかった私は歯列矯正代を貯められるほどのアルバイトをする時間がなく,口ゴボを気にしながらも何もできない時間を過ごしていたのです。
高校生のころには友人が歯列矯正をしている姿を見ながら羨ましいなぁと思ったものです。大学生になるとそこまでガチャガチャと歯列が乱れている人も少なくなり,なかなかつらい学生時代でした。
口紅が前歯につく
化粧を始めて歯並びのコンプレックスが悪化したのには,もう一つの原因がありました。
「口紅」です。
唇よりも上の前歯が前に出ている私は,口紅を塗ると間違いなく前歯に口紅が付着してしまいました。真っ赤なリップが大好きでしたが,塗るたびに「歯についてないかな」と不安になってしまうので,だんだんと真っ赤なリップを手に取ることができなくなりました。
自分で気にしているときはまだよかったほうです。うっかり真っ赤な口紅を塗っているのを忘れたときには,気になっている男性に「……歯が赤いよ?」と指摘されることもありました。あれは本当につらかった。
歯に付着しても残りにくいようなタイプの口紅しか選べなくなり,コスメを選ぶ楽しみも随分と減っていました。
咀嚼に影響が出ていた
これは歯列矯正のカウンセリング後の検査をしてから知ったことですが,歯並びが悪いことによって咀嚼に影響が出ていました。
前半分の歯がほとんどかみ合っておらず,奥歯にもいろいろと問題を抱えているせいで,うまく噛めていないのだそう。
もしかしたらここ数年悩んでいる胃腸機能の低下も,咀嚼がうまくいっていないことによって生じているのではないか,という可能性まで出てきました。
歯並びが悪い自覚はありましたが,咀嚼がうまくいっていないという自覚は全くなかったので,かなり驚いた記憶があります。
磨き残しによる歯肉炎になりやすい
私は奥歯に「すれ違い咬合(交差咬合)」という問題を抱えています。
上(あるいは下)の歯が外側を向いて生えたため,それに合わせて下(上)の歯が内側を向いて生えてしまうという疾患です。
この並びにより,歯ブラシが親知らずまでうまく到達せず,磨き残しが多くなっていました。そのため,よく雑菌が繁殖し,歯茎が痛む歯肉炎を発症し,歯医者さんに行かざるを得ないということが多々あるのです。
これだけ歯並びが悪いことによるデメリットを知ると,矯正にもいろんなリスクはあるけれど,そのリスクを負ってでも「歯列矯正をしたほうが結果的に歯の健康を保てるのではないか?」と思うようになりました。
お金が溜まった
これだけ歯並びに不安を抱えていましたので,社会人になってお金が溜まったら必ず歯列矯正をしよう,と決めていました。
あまりお金を使う趣味を持っていない私は,順調にお金を貯めることができ,とうとう,歯列矯正を始める決断をしました。
詳しいことは別記事で紹介しようと思いますが,私の場合は基本治療費が約70万円,そのほか調整代などが3000円/回程度です。トータルで約100万円くらいでしょうか。これまでの人生で一番大きな買い物です。
歯列矯正を始めるにあたって
私の場合,健康な臼歯を4本抜くことになっています。健康な歯を抜くことにはかなり抵抗があるのですが,この歯並びのまま生きても,将来的に歯の健康を保てない可能性も高いです。
だったら,見た目の改善もできるし,口内の健康を保ちやすくなるので,歯列矯正をやるべきだ,と思っています。
2年間ほど,食に不自由することになりますが,その先の健康を手に入れるため,頑張っていこうと思います。経過や,苦労についてはその都度更新していく予定です。
歯列矯正を始める方,一緒に頑張っていきましょうね。