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【就活】「したいこと」がない人の就職先の探し方

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就活を始める時期にはなったけれど,「やりたいことがない」「したい仕事がない」。

このように感じている方は,就活サイトで「エントリー」ボタンを押すのに非常に苦労しているのではないでしょうか。

かくいうわたしも,それまでずっと考えていた研究職が自分に適職ではない,と気付いた時には大学院に入る直前の22歳で,その瞬間から「就きたい仕事がわからない」という思考が頭にこびりついていました。

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しかし,私はその状態で就職した会社を,いまでも辞めることなく楽しく続けられています。さらには,その業界でやりたいこと,目指したい自分の姿まで描くことができるようになっているのです。

結論から申し上げると,「無理にやりたいことを見つけなくても大丈夫」です。

今回は,就きたい仕事がわからなかった私が,長く続けられる仕事に出会えたエントリー先の探し方について解説します。就活に悩む方の参考になれば幸いです。

「したいこと」がない人の就活の軸

自論ですが,就活において,「したいことがない」「興味のあるものがない」そういった方にも,「就活の軸」となるものがあります。それが次の3点です。

・興味が「なくはない」もの
・(他のことに比べて)自分が得意なこと(=苦手ではないこと)
・やりたくないこと

私が就活をした際,無意識ではありましたが,この3つを軸にエントリー先を探していました。

どうでしょうか,この3つなら,なんとなく自分に置き換えてイメージができそうだ,と感じる方は少なくないのでは…?

次の項からは,それぞれの軸について,詳しく話をしていきます。

興味が「なくはない」ものを見つける

「興味がある業界,職種を見つけなさい」と言われると,「◯◯に興味はあるけど,ほかに詳しい人はたくさんいそうだし」「プロになりたいか?って言われるとそれほど興味ないかも…」と考え込んでしまいますよね。

でも,実はそこまで考え込まなくてOKです。もちろん,強く「この業界にいきたい!」と思えるほど大きな興味を持って就活をする人もいます。が,そこまでの強い気持ち興味関心を持たずに就活している人は想像よりもずっと多くいます。私もそうでした。

それに,強い興味関心を持って就職したからといって幸せになれるとは限りません。「”好きなこと”を仕事にしたら楽しめなくなってしまった…」「思っていた仕事の中身とギャップがあった…」そういう人も多くいます。

だから,強く惹かれるものがないならないで,「他に比べれば興味あるかもしれない」業界,職種を考えれば良いのです。

興味が「なくはない」ものの見つけ方

他に比べて興味がある業界・職種の探し方には色々ありますが,ここでは,皆さんに一番身近であろうマイナビを使った方法をご紹介します。

マイナビの企業検索の画面で,「業種」の欄で,大項目(白い部分の選択肢)の各業種にチェックを入れていくと,各項目についてのより詳細な選択肢(灰色の部分)が現れます。

これらの選択肢の中から,ざっくりと「興味がないわけではないもの」をピックアップするだけです。逆に考えて「全く興味がわかないもの」からチェックを外していってもよいですよ。

私の場合は,「電子・電気・OA機器」「プラント・エンジニアリング」「自動車・輸送用機器」あたりは全く興味が持てません。自分の生活を豊かにしてくれる会社であることは確かですが,その辺りに関しては与えられる側でいたい……。

逆に,お金が大好きなので,金融関係は上述したものに比べると興味があります。

どうでしょうか,何かしらチェックが残ったのではないでしょうか。

業種についての作業が終わったら,職種についても同様に,検索画面の「職種」の欄から,興味がなくはないものをピックアップしましょう。

これだけだと,抽象的すぎてイメージできない,という場合はこの画面だけでなく,その業種・職種を選択して,募集している企業をちらっと確認してみるとよいです。

就活する際は,チェックがついた「業種」と「職種」を掛け合わせて生き残る企業を中心に見てみるとよいでしょう。

(他のことに比べて)自分が得意なことを探す

仕事をしていく上で,意外「自分が苦手な作業が含まれていないか」という点は意外と重要なことだと考えています。

どんなに好きで,興味のある業界で働けたとしても,自分が苦手な作業ばかりを請け負うことになってしまうと,毎日が辛くなってしまうかもしれません。

極端な話,(体質的に)足腰が弱くて長時間の立ち仕事ができない,ファッションが大好きな人が,アパレルの接客をすると好きだったはずのもので嫌な気持ちになってしまうことがあるわけです。

もちろん,その苦手な業務を努力で乗り越えられるほどの強い気持ちがある方には関係のない話です。足腰が弱ければ筋トレで体力をつければ乗り越えられる可能性もあります。

でも,この記事にたどり着いた方はそれほど強い熱意を持てるものをまだ見つけられていない方がほとんどです。であれば,出来る限りそういったマイナスの要素は排除しておくのが無難でしょう。

紙でも,スマホのメモ機能でもよいです。自分が比較的苦手ではないこと,得意かもしれないことを書き出してみましょう。この時注意して欲しいのが,「他人に評価されるかどうか」を考えないことです。

自分の中では得意だけど,人に褒められたことはないな…なんて考えてしまうと,何も書けなくなってしまいます。それに,たまたまそういう力を人前で発揮する機会がなかっただけで,実は他人からも評価されるはずの能力だってこともあります。

私の場合は,こんな感じのことが書き出せました。

・じっとしていることができる(→デスクワークを退屈に感じない,なんなら動きたくない)
・PC業務に拒絶反応は出ない
・0を1にするより,1を10にする方が得意(→開発職はキツイかも?)
・人と接することは苦手ではない

繰り返しますが,「人より秀でている」ことではないですよ。あくまで,自分の中で比較してくださいね。

やりたくないことは避ける

最後に,「消去法で仕事を探していい」ということをお話しします。むしろ,

先ほども少し触れましたが,仕事をする上で「やりたくない」「嫌いな作業だ」と感じることは極力避けるべきです。「明日はやりたくない作業をしなきゃいけない」と思うと,眠ることが怖くなります。

逆に「あの作業ならまぁやってもいいか」と思えると,会社に行くことが辛くありません。

ですから,就活をするときには必ず「絶対にやりたくないこと」を洗い出しておくようにしましょう。

「仕事をしたことがないのに,何がしたくないかなんて思いつかないよ」と思われるかもしれません。

もちろん,いざ仕事をしてみたらやりたくなかった作業と出会った,ということは起こり得ます。しかし,インターンに参加したり,OB訪問したり,といった積極的な情報収拾をしない限りは(あるいはしても)排除しきることは難しいです。

でも,今思いつく範囲でやりたくないこと,これを排除するだけでもリスクはかなり減ります。また,メモと鉛筆を用意して,自分が嫌いなものを書き出してみましょう。大層なものでなくて構いません。自分が普段生活していて,「嫌だな,疲れるな」と感じることを洗い出すだけです。

私の場合はこんな感じ。

・初対面の人と毎日は会えない(→営業は無理)
・音が大きな環境で長時間過ごすことができない
・とにかく動きたくない(→立ち仕事,体力仕事はNG)
・手先が不器用なので細かさを求められる仕事は無理(研究職,一部の製造)
・転勤は避けたい

「働きたくない」と書いてしまうと思考がストップしてしまうので避けてくださいね。特に「やりたいことが思いつかない」人が就活をやめてしまうと,そのあとの苦労が倍増してしまう可能性も高いです。

さて,みなさん「やりたくないこと」は書き出せましたか?

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「したいこと」がない人でもエントリー先を絞れる

上記3つを試していただいた方,お疲れ様でした。仕上げ作業です。

興味がなくはない業界・職種として示された会社のうち,得意なこと,やりたくないこととしてピックアップしたものとマッチする会社を探してみてください。

残った会社が,あなたが「就職後に苦しむ可能性の低い会社」となります。

仕事を探す上で,実際の職場の人間関係のように「入ってみないとわからないこと」を調べることはできません。入ってみたら思っていたものと違う仕事を振られた,違う部署に配属された,なんてこともあるかもしれません。

ですから,それ以外の部分で極力「嫌な思いをすること」,すなわち興味がない仕事をする,苦手な作業を毎日やる,自分に合わない環境で仕事をする,これらの可能性を削ぎ落としていくことができるだけ満足度の高い就職に繋がるかなと考えています。「したいこと」がない人ならなおのこと,これらのことに注意しておくべきです。

最後に,こういう就職先の決め方はあまり良くないのでは,とどうしても感じてしまう方にお伝えしたいのですが,実はメリットもあります。

期待値が低い分,入った後に「思ってたより楽しいぞ」「意外とこういう仕事向いていたのかも」とポジティブな気持ちになる可能性が高いのです。恋愛結婚よりお見合い結婚の方が離婚率が低い…とかいうお話と似たような理論ですね。

実際,私も今の仕事が思っていたより楽しく,あれも勉強したい,これも勉強したい,と就職後に「したいこと」がたくさん芽生えてきています。

こんな私じゃダメだよね,と思い詰めることなく就活に励まれてください。

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余談です。マイナビやリクナビの大手就活サイトだけでも十分就活は可能ですが,「どうしても自分一人では判断ができない!」という方は,オファー型就活アプリ【dodaキャンパス】
のようなオファー型就活アプリを使うのも手です。

ただし,当然ですが,オファーを受けるにあたって,自分の要望やスキルなどを入力する必要がありますので,使うにしても,今回の記事のような自己分析は必要です。適当に入力すればするほど,入社後に苦しんでしまう可能性も高くなりますので,しっかりと自分と向き合った上で就活に臨んでくださいね。