極力体力を必要としないバイトを探し続けた大学院生・ぴぴぴです。
塾講師のバイトの収入を主としている私ですが,旅行が控えているときなど,もう少しお金が欲しくなるタイミングはどうしてもあります。そういう時にやるのが,単発バイトの1つ,英検の試験監督です。
単発バイトは,「怪しい会社っぽい……」「登録したときにしか仕事がなかった」「行ったら聞いていた仕事と違った」「働くところがめちゃくちゃ田舎」といったように,なかなか探すのが難しいですよね。
しかし,英検の試験監督は,「時期が固定」「運営が怪しくない」「県内に複数の会場がある」という不安材料の少ない単発バイトなのです。
ちなみにこちらのバイトの報酬は手渡しなので,正社員をしている方の副業としても比較的手を出しやすいバイトです。
今回は,英検の試験監督暦3年の私が,英検の試験監督のメリットや注意事項について紹介していきます。
英検の試験監督のオススメポイント
英検の試験監督とは言っても,ただ受験者の方の前でひたすら突っ立っておくだけの退屈な仕事ではありません。まずは英検のバイトのオススメポイントを説明します。
初めてでも大丈夫な業務内容
英検は,筆記試験の1次試験とスピーキング試験の2次試験があり,単発バイトの内容は1次試験と2次試験で大きく異なります。
・教室監督(問題用紙の配布,時間管理など)
・受付(受験票の確認,試験室の案内など)
・連絡,誘導係(試験室への案内,本部と教室監督間の連絡など)
・本部補助(答案用紙の準備,回収した答案用紙の確認など)
・教室監督(試験室前での受付,1級のみ時間管理も行う)
・受付(受験票の確認,試験室の案内)
・連絡,誘導係(試験室への案内,本部と教室監督間の連絡など)
・受験者控え室係(受験者を集める部屋の監督)
・試験官控え室係(試験官をする先生の部屋の管理)
・本部補助(答案用紙の準備,回収した答案用紙の確認など)
当日,自分の担当の仕事が上記のうちから割り振られます(担当者によっては事前連絡をくれる人もいます)。
教室監督業務にあたる人が最も必要なので,必然的に教室監督にあたる可能性が最も高いですが,前述したようにどの仕事にあたるかは当日までわかりません。しかし,どの業務であっても初めての方が無事に仕事をこなせるよう,事前にe-leaning(映像での説明)の視聴が用意されています。しかも,これは家でPCでも,スマホでも視聴可能です。
また,実際の試験会場には,私のように何度も英検バイトをしていて,流れを把握している人も多いので,誰かが教えてくれます。初めての単発バイトで不安…という人でも問題ありません。
体力を使わない
教室監督や,受付の仕事ではいくらか会場設営も仕事の中に含まれていますが,これはほとんど力を使いません。
というのも,英検の会場は地域の大学や高校で行われることがほとんどです。受験者の待機用の椅子をいくらか出したりすることもありますが、ほとんどの設備は整っていますので体力仕事はほとんどないと思って構いません。
また,TOEICなどの他の試験では,教室監督業務をする際,立ちっぱなしというところもありますが,英検では座って試験終了を待つことができます。
時々「座らないでほしい」と指導される英検本部の方がいると聞いたことはありますが,ここ3年で私はそのように言う方と出会ったことがなく,毎回試験中は座っています。私のように腰痛持ちだったり,膝が悪い,といった方でも問題ありません。
※試験監督以外に,受付や本部補助も基本的には座っての仕事になります。唯一,連絡,誘導係のみは立っている時間が長くなりがちです。
時給
時給は¥7,500(地域によって多少の差があります)。
勤務時間は8:00~17:00。担当業務によって異なりますが,どこかのタイミングで1時間ほどの休憩があります。さらに,勤務時間は17:00までとされていますが,滞りなく試験が終われば17:00までかかりません。
このことを考慮し,実際の勤務時間を7時間半だとして計算すると,7,500÷7.5=1,000。
およそ時給1,000円であるとわかりますね。体力と業務内容を踏まえると,田舎ではかなり割のいいバイトだと思います。
お弁当が支給
英検のバイトには,お弁当,500mlのお茶,チョコや飴のおやつ(会場によって差がある)が無料で支給してもらえるんです。
一人暮らしの大学生にとって,1食分が支給されるのは非常にありがたいことですよね。
英検バイトのちょっと辛いところ
ここまで英検バイトの美味しい話をずっとしてきましたが,もちろんお仕事ですからしんどいことがゼロなわけではありません。
受験者からのクレーム
大きな会場では1日に1,500人の受験者の方が訪れます。それに対してバイトは20人ほどですから,一人当たりとんでもない受験者の方と関わることになりますよね。となると避けられないのは受験者からのクレーム。
最近は「生涯学習」という言葉が普及してきて,英検も仕事をリタイアした高齢者の方がたくさん受験しにこられます。ただでさえ自分より若い人間が,自分に対して指示を出してくるため,いい気持ちがしない人もおり,些細なことでもクレームになったりします。
毅然とした,自信を持った態度でいられれば大事になることはほとんどありませんが,どうしてもおどおどした感じの対応になってしまう方は強く言われてしまうことがあるみたいです。
服装はスーツ
正確にいうと「スーツに準じた服」なのですが,多くの方はスーツでこられます。
私としては私服を選ぶのが面倒なので,むしろスーツでラッキー!なのですが,スーツ勤務がしんどいという方も多いみたいなので,一応ここに記載してみました。
特にスーツのカラーや柄まで指定されることはありませんので,就活用のガッチガチのリクルートスーツでなくても大丈夫です。
ただ,髪色についてはクレームがきてはいけないのであまりにも明るいものは避けたほうがいいと思います。常識の範囲内であれば染めていても大丈夫です。
回数が限られている
英検は基本年に3回開催されます。裏を返せばそれだけしかバイトのチャンスはありません。
近年は二次試験が二日間になっているところがあるので,1回の開催につき3日間(一次試験1日+二次試験×2日)バイトをすることができます。
例えば,ある年の第三回の英検は,次のようなスケジュールでした。
一次試験 1/27
二次試験 A日程:2/24
B日程:3/3
バイトは都度募集がかけられるので,3日間全てに出られなくても構いません。ただ,多くても年に9日しかないので,もう少し頻度が高い仕事が良い,という方は他のバイトも探したほうがいいです。
英検の単発バイトがオススメ
バリバリ体を動かしたい!という方には向きませんが,少しでも体力を使わず,楽に効率よく稼ぎたい方にはオススメのバイトです。
英検のアルバイトはバイトルや英検協会の方から募集がかけられるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。