本日は初めての書評をさせていただきたいと思います……というより、自分の知識をアウトプットするための場を持つ、と言った方が正しいでしょうか。
こんにちは、ぴぴぴです。
年末、滑り込みで読んだ「フランス人は10着しか服を持たない」。
累計80万部の売り上げを誇るこの本ですから、目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。私はこの本、偶然旅先の古本屋さんで移動時間の暇つぶしに買っていたんですが、なんやかんや積ん読状態になっていました……。
先日思い立って、再び手に取ったところ、本当にとても素敵な本でしたので少しお話をさせてください。
筆者のパリ留学の時の備忘録
本書は筆者であるアメリカ人・ジェニファーのパリ留学時の備忘録です。彼女が感銘を受けたパリでの生活をブログに綴っていたものが書籍化され、翻訳され、日本にまで渡ってきました。
もともとアメリカで過ごしていた彼女は、
・暇だと間食
・クローゼットはパンパン
・移動は全て車
・朝は7時半に起きれば早起きの方
このような生活を送っていました。パリ留学を終えた彼女はこのような生活は「シックでない」と一蹴しています。耳が痛い……
それでは、パリで彼女はどんな経験をしたのでしょうか。
マダム・シックとの出会い
彼女のホームステイ先の母であるマダム・シック(仮名)。ジェニファーはマダム・シックから色々な教えを受けます。というより、マダム・シックの生き方に感銘を受けた、といったところでしょうか。
その全ては、皆さんに本を読んで確認してもらうとして、私が特に自分の生活にフィードバックしたいと感じた項をいくつか紹介します。
※シック家について述べていることがほとんどですが、彼女も言っているように多くのパリの家族がシック家のような方々らしいですから、タイトルは「フランス人」としているわけです。
情熱を持って食べる
「このワイン、あの地方のワインだってしってた?」
「このソースの決め手はヘビークリームよ!」
「このタルトのアプリコットはとてもジューシーだね」
シック家の夕食時の会話はこのようなものであったらしいのです。
私の家族の食事を振り返ってみましたが、食事中に会話らしい会話はなく、テレビを見たりスマホを見たり。特別母の食事を美味しい、ともまずい、とも思わないまま食事を終えて自室に引っ込む。
少し遠出をした時の外食であればシック家のような会話をしなくはないけれど、彼らはこの会話を毎晩している。つまり、私の旅行に行った時の食事の気分を、毎晩味わっているのです。なんて素敵なんでしょう。
もちろん、私の母はマダム・シックほど、夕食作りに情熱をかけていないのかもしれないけれど、それでもせっかく作ってくれたご飯。今日の夕ご飯から、母のご飯に集中して食べてみよう、と思えたエピソードでした。
沈黙は金
うっかり余計なことを言わないように注意して、伝えるべきことだけを話すようにすれば、あなたの言葉は力を持ち、重みを増す。
もしパートナーにつまらないことを言ってしまいそうになったらぐっとこらえて、言うのをやめよう。ほとんど言いかけていたのに急に黙ったせいで、「何を言おうとしてたの?」と彼に聞かれたら、ニコッと笑って「ううん、別に」と答えておこう。そんなあなたにあれは興味を惹かれてしまうはず。
とにかくベラベラとおしゃべりをしてしまう私には特に耳が痛い項でしたね………
本書の中でジェニファーは「ミステリアスな人は魅力的」と言う風に何度も述べています。私はミステリアスな人に魅力を感じるか?と言われると微妙なのですが、確かに聞いてもないのに自分の話をベラベラとし続ける人に魅力は感じません。
人から見て、不機嫌なのかな?と感じるような態度はダメですが、少し自分の発言を見直してみようと思ったエピソードが詰められています。
恋人に対してもミステリアスな部分を残して、いつまでもロマンティックな関係でいよう。
これは本当にそうですね。長いおつきあいだからと言って、目の前でムダ毛処理をしたり、ボリボリお尻をかきむしったり、本当にシックじゃない。
最近の私はそこまでではないですが、ムダ毛処理を怠っているのがバレていたり、寝起きのぼさぼさの髪のままゲームをしていたり、とても「ロマンティックな関係」とは言えませんから、見直さなければ。
フランス人は10着しか服を持たない
タイトルの部分に全く触れなかったのですが笑
もちろんワードローブについての項もあります。そちらも自分の生活をしっかりと見直さなければなあ、と感じる言葉がたくさんありました。朝起きて10着ほどとりあえず捨てました!笑
丁寧な暮らしをしたい、素敵な女性になりたい、そんな気持ちはあるけれど、一体何をどうすればいいの?そんな時に読みたい一冊です。
私はパリに行ったことはないけれど、パリの女性たちはイメージ通り素敵なレディのようです。私も私なりの「素敵なレディ」を見つけたいけれど、それが見つかるまではまず、この本に書かれている淑女像を目指して生活を送っていきたいと思います。
書評、と言うかアウトプット、なかなか難しいですね。読みにくいところも多々あったかと思いますが、女性なら一度は手にとってもらいたい一冊です。